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私たちMIMIGURIは、文部科学省認定の研究機関として、
人と組織の可能性を最大限に活かした新しい多角化経営モデルの確立を目指して、研究活動に取り組んでいます。
研究機関認定・研究開発部門立ち上げの背景
MIMIGURIは、“Cultivate the Creativity”をミッションに掲げ、人と組織に対する深い洞察と専門知に基づく多角化経営の総合的なコンサルティングサービスや、学習プラットフォーム運営事業に取り組んできました。
創業時より、事業基盤としての研究開発活動を重視し、ファシリテーション、マネジメント、デザインに関するさまざまな論文や書籍の出版活動を続けてきました。
そして、令和4年2月22日付で、文部科学省より科学研究費補助金取扱規程(昭和40年3月30日文部省告示第110号)第2条第4項に規定する「研究機関」として正式に認定を受けることとなりました。
現在は社内に研究開発部門を組成し、人と組織の可能性を最大限に活かした新しい多角化経営モデルの確立と体系化を目指して、研究開発に取り組んでいます。
新しい多角化経営モデルの理論構築
研究開発部門のミッションは、人と組織の可能性を最大限に活かした新しい多角化経営モデルを理論構築することです。
これまで世界的なコンサルティングファームや経営学者たちが、経営の難題である事業多角化のマネジメント論の解明に取り組んできました。結果として、事業部制組織やプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントをはじめとするさまざまな有用なフレームワークが普及し、多くのグローバル企業の成長に貢献しました。
しかし外部環境が激変し、社会と人間の根底の価値観が変容し、企業の持続可能性が問われれるなかで、新時代の”多角化経営のプレイブック”は未だ存在せず、多くの経営層は事業・組織・人材の不整合に頭を悩ませています。
こうした状況に対して、私たちは事業戦略と組織戦略を有機的に整合させ、経営ビジョンの実現に向けて創造的な「組織文化」と「組織構造」へと変革する、新しい経営モデル「Creative Cultivation Model(CCM)」を構築しています。
CCMはまだ発展途上ですが、研究開発部門での理論構築、コンサルティング部門での実践的検証を絶えず繰り返すことで、モデルの妥当性と有用性を高めて、現代経営の羅針盤として民主化したい。それが、私たちの研究機関としての想いです。
研究と実践の絶えざる往復
私たちMIMIGURIにとって、研究活動と実践活動は切り離せない関係にあります。コンサルティングサービスにおける多角化経営支援の経験が研究の種となり、研究で明らかになった洞察がコンサルティングの知の礎となる。研究と実践を絶えず往復しながら融合させることで、モデルを磨き続けています。
総論として「Creative Cultivation Model(CCM)」を育てながら、各論も研ぎ澄ませるべく、研究開発部門では現在、下記の6つの研究テーマを掲げ、社内外のパートナーと協力しながら研究プロジェクトを推進しています。
- 組織変革論
- 新規事業マネジメント論
- 組織デザイン論
- 組織文化開発論
- ナレッジマネジメント論
- ファシリテーション論
これらの研究プロジェクトの成果に基づいて、コンサルティングサービスにおける多角化支援、事業開発、組織設計、文化開発、人材開発のソリューションを絶えずアップデートし、有機的に結び合わせています。
研究と実践を往復する過程で生成された知見は、学習プラットフォーム「CULTIBASE」で展開しています。生煮えの最新知見は「CULTIBASE Lab」に、一定の体系性を備えた講座カリキュラムは「CULTIBASE School」に展開することで、多角化経営に関わる多くの人たちが「Creative Cultivation Model(CCM)」を習得し、自組織の経営やマネジメントに活用できる学習環境を提供しています。
著書紹介
Books
チームレジリエンス
困難と不確実性に強いチームのつくり方
- 池田めぐみ (著)
- 安斎勇樹 (著)
組織の危機を救い困難を成長の機会に変える、環境が激変する現代の必須概念。個人のレジリエンスとチームレジリエンスの違いや、課題を定め対処すること、困難から学ぶこと、被害を最小化することの3つのプロセスを解説しています。
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アイデアが実り続ける「場」のデザイン
新規事業が生まれる組織をつくる6つのアプローチ
- 小田裕和 (著)
MIMIGURIの掲げる「創造性の土壌を耕す」という問いのもと、価値を生む組織をつくるためのトップダウンのアプローチ、ボトムアップのアプローチそれぞれ3つを掲載。名和高司氏、ドミニク・チェン氏、守屋実氏、佐渡島庸平氏らとの対談8本も収録しています。
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パラドックス思考
矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる
- 安斎勇樹 (著)
- 舘野泰一 (著)
経営やマネジメントにおける厄介な問題の背後にある感情パラドックス(矛盾)に着目し新たな解決策を導くためのリーダーの思考法を体系化。MIMIGURIが実践している矛盾を創造性に変える“パラドックス経営“についても解説しています。
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問いかけの作法
チームの魅力と才能を引き出す技術
- 安斎勇樹 (著)
人と組織の可能性を活かしたファシリテーション型のマネジメントの技術を「問いかけ」を軸に体系化した実践書。1on1やミーティングにおける「問いかけ」を「見立てる」「組み立てる」「投げかける」の3ステップに分解して具体的に解説しています。
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リサーチ・ドリブン・イノベーション
「問い」を起点にアイデアを探究する
- 安斎勇樹 (著)
- 小田裕和 (著)
本質的な価値を探究する「問い」を起点としたイノベーションプロジェクトの設計とファシリテーションの方法について体系化。MIMIGURIがこれまで手掛けてきた新規事業開発やブランディングプロジェクトを支える実践知を解説しています。
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問いのデザイン
創造的対話のファシリテーション
- 安斎勇樹 (著)
- 塩瀬隆之 (著)
多角化経営のマネジメントの真髄は「問い」の設定にあり。問題の本質を見抜き、本当に解くべき課題を設定し、組織に創造的対話をもたらすファシリテーションの叡智を体系化した専門書。「HRアワード2021」最優秀賞。
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ワークショップデザイン論
創ることで学ぶ
- 安斎勇樹 (著)
- 山内祐平 (著)
- 森玲奈 (著)
2013年に出版された安斎初の共著。学習論の観点からワークショップデザインの企画・運営・評価の方法を理論的に体系化。2021年に改訂し、MIMIGURIで担当した資生堂の理念浸透プロジェクトのワークショップの企画過程についても解説しています。
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協創の場のデザイン
ワークショップで企業と地域が変わる
- 安斎勇樹 (著)
- 早川 克美 (編集)
安斎が大学院生時代に出版したワークショップの実用書。商品開発からまちづくりまで、ワークショップデザインとファシリテーションの実践例について解説しています。
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