MIMIGURI 新 CCO 小澤美里のキャリアとこれから

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      • このポッドキャストでは、株式会社MIMIGURIの今をお届けする。
      • 今回は、9月1日にCCO(Chief Cultivating Officer)に就任した小澤美里の紹介と、今後のMIMIGURIでのミッションについてお話しする。

      ハードシングスを乗り越え気づいた、デザイナーとしてのアイデンティティ

      • 小澤は学生の頃からグラフィックデザインを学び、ファーストキャリアもグラフィックデザイナーだった。Webデザインやディレクションの経験を経て、26歳のときに当時の上司と起業をした。
      • 当時は経営の全体像がわかっておらず、目の前の課題に必死に取り組む日々だったが、創業5年のタイミングで育休中に会社を畳むというハードシングスを経験した。
      • 次に選択したキャリアは、事業会社のディレクター職だった。数名のチームから徐々に管掌範囲を広げ、最終的に70名規模の組織と事業を管掌した。「選ばれて経営者になったわけではなかった」という足りなさを感じていた小澤にとって、納得感のある学習ステップを踏み、経営メンバーとして認められることができた経験だった。
      • 起業時の失敗を繰り返さないため、MBAも取得した。優秀な同級生に囲まれるなかで気づいたのは自身のアイデンティティだった。経営の課題は抽象度が高いため、論理的な説明だけではアプローチしがたい場面がある。ユーザーリサーチやビジュアル化、図解などで共通認識をとり意思決定をしやすくするデザイン的なアプローチは、自身が経営に寄与できる強みだと感じた。

      経営者としてのDNA

      • デザイナーとして経営に参画してきた稀有な経歴をもつ小澤だが、その原体験は経営者であった祖父や父との暮らしにある。
      • 実家が調味料メーカーを営んでいた小澤は、経営論を日常的に聞き、従業員とふれあい、組織を身近に感じて育ってきた。良いことも、悪いことも、間近で見ることができたと回想する。
      • たとえば父の代で取り組んでいた新規事業。担当社員のモチベーションも高く、父もその衝動を後押しして熱心に取り組んでいたが、外部環境の影響もあり失敗に終わってしまった。当時大学生だった小澤。このとき感じていたことは、自身が事業に携わるときに何度も思い起こされると語る。
      • デザイナーとしてのキャリアラダーの少なさに違和感をもっていた小澤。自身がデザイナー出自で起業や事業責任者に違和感なく挑戦できたのは、こうした原体験から経営者マインドが育まれていたからではないかと振り返った。

      MIMIGURIの独自性は、学習と組織戦略の位置づけ

      • CCO就任までの約半年間、MIMIGURIでの副業を通じて組織の良い点を2つ見つけた。学習意欲の高さ・スピードと、独自の組織戦略だ。
      • 学習とはいわゆる勉学のことではなく、自身のもつ概念をアップデートし、対話によって新しい意味を作っていくことを指している。これを同期・非同期関わらず日常的に楽しみながら行なっている。
      • 組織戦略はMBA的な考え方では、経営戦略 → 事業戦略 → 機能戦略(人材・組織・マーケティングなど)のように、上位戦略実現のための一要素と考えられている。一方MIMIGURIでは、そうした基本は踏襲しつつ、経営戦略のなかに事業戦略・人材戦略・研究戦略を包含し、事業と組織が相互触発関係にあることを大切にしている。これにより事業の意義が問い直される流れも生まれる。
      • これら2つの独自性によって、個人同士、そして事業と組織の触発が起こり、単なる目標達成以上の解が生まれたり、事業や動機の源泉が育まれる。従来的なピラミッド構造の組織・戦略と両立されているのが面白く、戦略構造理解が完全にリフレームされたと小澤は語る。

      CCOとして組織の知の探索を促進し、創造性の土壌を耕す

      • MIMIGURIでは、たゆまぬ探求を続ける多職能の人々が触発し合う混成チームによって、新たな価値が生み出されている。この触発こそ、不確実な課題を解決する武器であり、MIMIGURIが大切にしている価値観である。
      • 小澤はCCOとして、これをより強化し大切にし続けるために、職能間の越境によって生まれる相互作用や、個々人の衝動と事業を接合する仕組みを作り支援したいと考えている。
      • 国内で人的資本経営への関心が高まり、各社が手探りながら取り組んでいることと思う。MIMIGURIでも組織の人的資本や知的資本、社会関係資本を泥臭く耕すことに挑戦していきたいし、研究機関として得た知を編み合わせ、ナレッジシェアしていきたい。
      • 小澤は「Meety」を開設している。MIMIGURIに興味がある方、同じように組織作りに携わる方、単に話したいという方はどなたでも、ぜひお誘いいただければ嬉しい。