社内放送局「MIMIGURI ch」のメディアポリシー

Guest :
和泉 裕之HR
戸田真梨子HR
  • 和泉 裕之

    HR

  • 戸田真梨子

    HR

  • 日本赤十字看護大学卒業。在学時より対話やワークショップに関心を持ち、看護師・保健師の国家資格取得後、フリーランスのファシリテーターとして独立。医療職対象の対話型ワークショップを病院や薬局などで多数実践後、株式会社ミミクリデザインの立ち上げに参画。コンサルティング事業部のマネージャーとして、少人数~数万人規模の組織開発・人材開発プロジェクトに従事。現在は株式会社MIMIGURIの組織人事として、社内放送局「MIMIGURI ch」の総合プロデューサーを担当。

  • エンジニア/営業/Webディレクターを経験した後、人事へ。創業/拡大期のクリエイティブ/エンジニア職の採用、理念開発、組織開発、人材育成などの施策を企画/推進。その後、合併に伴い理念戦略/人事評価制度の策定、組織統合などPMIプロジェクトを担当。MIMIGURIでは人事・広報の領域を担当。人の才能/ポテンシャルに触れることが好きで、組織/チームの創造性が発揮される環境や仕組み作りについて探究している。

  • MIMIGURIのPodcast「ミグキャス」の番組『MIMIGURIの談話室』。この番組では、日々の活動で得た知見を汎用化すべく、メンバー同士の生煮えの対話をお送りする。
  • 今回は、和泉裕之、戸田真梨子の2名が、社内放送局「MIMIGURI ch」の活動で得た組織開発の知見についてお話しする。

「MIMIGURI ch(ミミグリチャンネル)」とは

  • 「MIMIGURI ch」は2020年、「ミミクリデザイン」と「DONGURI」の業務提携を機に「社内ラジオ」として始まった施策。業務提携でプロジェクトを共にする前に、メンバー同士が相互理解をするためにスタートした。開始直後にリモートワーク制へ移行したが、ウェビナー形式のコンテンツが社内に受け入れられ自然と浸透していった。
  • そんななか、各コンテンツを「番組」というメタファーに落とし込み、その全体を「架空の放送局」というメタファーで表現したら面白いのでは?と、2021年8月に誕生したのが「MIMIGURI ch」である。現在は11番組を運営している。

ミッション実現のために、組織開発からできること

  • 戦略的な目的性を掲げずに、面白いコンテンツや場からコミュニケーションが生まれたらいいね、という純粋な動機から生まれた施策だが、続けていくうちにその役割にも変化が生まれているとふたりは語る。
  • MIMIGURIでは、「CULTIVATE the CREATIVITY」というミッションを掲げ、「Creative Cultivation Model(以下 CCM)」という理論をベースに活動している。多様な専門知を有機的に編み直すことによって、組織の創造性の土壌を耕すことを大切にしている。
  • 事業が拡大・多角化するフェーズにあって創造性の土壌をメンバーが耕していくために、各番組がどう寄与できるか?を考えるようになったことが、直近1年での大きな変化だという。
  • 「MIMIGURI ch」は社内放送局というメタファーゆえ、出演するメンバーが、視聴数を増やしたり、コメント欄を盛り上げたりしなければならないのではないかと不安に感じてしまうケースもあった。だが、番組への参加にメンバーが不安を感じてしまっては本末転倒だ。そこで和泉と戸田は、ミッション実現のために本当に大切にすべきことは何か?、運営ポリシーの言語化を進めてきた。

「MIMIGURI ch」のメディアポリシー

  • ミッション実現のために「MIMIGURI ch」が一番大切にすべきこと。それは「メンバー1人1人や各チーム、そしてMIMIGURI全体のポテンシャルを信じてより引き出していくこと」だ。
  • そのために、誰よりも愛情と情熱をもち、皆のポテンシャルを信じて引き出すのがプロデューサーの役割だと和泉。ゲスト、リスナーとともに触発を生み出し、個人・チーム・組織のポテンシャルが引き出される番組づくりが肝要だと語る。
  • 例えば『Lounge Talk』という番組では、パネルトークを行うメンバーを事業や組織を横断してアサインしている。その際、チーム内用語や内輪ノリをフォローするのも重要な役割だ。また、安易に個人のナレッジを切り売りする企画にせずに、出演者自身の衝動が湧くことも心がけている。
  • 「知を開いて、巡らせ、結び合わせる。」というMIMIGURIのバリューがある。まずは気軽に、生煮えな状態でもいいので各自の興味や探究テーマを開いてもらい、フィードフォワードやコラボレーションを生み出す。そして、より豊かなナレッジが結び合わされていく循環を作りたいと戸田は話す。
  • そうした場にするために、軸はブラさずとも、トーンとしてはくだらない話やクイズのようなお楽しみも織り交ぜてプレイフルに配信している。

リモートでもMIMIGURIらしさを実感できる場所

  • 「MIMIGURI ch」はリモート組織で新入社員にカルチャーを体感してもらうためにも一役買っている。直接コミュニケーションできず、組織の風土を体感することに苦労しがちだが、MIMIGURIの場合は社内放送局のメタファーがうまく機能している。
  • 「CCM」や「遊び」「探究」「ワークショップ組織」など、MIMIGURI特有の概念は言葉で説明してもイメージがつきにくい。しかし、新入社員がゲスト出演したり、コメント欄のワイガヤに参加すれば、早いタイミングで体感してもらうことができる。
  • 今後も「MIMIGURI ch」の取り組みについて、さまざまな角度でお話ししていくので、お楽しみに。