「技術を磨いた先で、その意味をいかに育めるか」──エンジニア組織「Takibi」が描く、テクニカルスキルの新たな未来。

  • 遠藤雅俊

    クリエイティブデベロッパー

  • 永井大輔

    Webデザイナー

  • 石山大輔

    テクニカルクリエイター

  • ソフトウェア開発に5年従事。その後、デザインの重要性を感じDONGURI(現・MIMIGURI)にジョイン。現在はエンジニアリング全般を担当し、クリエイティブの制作や制作プロセス改善等を行う。ラッキーアイテムはキャスケット。

  • 学生時代に出場した第47回および第48回技能五輪全国大会ウェブデザイン職種部門において2年連続で金賞を獲得。現在は「歌って踊れる」をモットーに、ロジカルとエモーショナルを両立させたクリエイティブを制作している。

  • ブランディング・デザインを行うスタジオにてディベロッパーとして従事し、2020年にDONGURI(現・MIMIGURI)へ入社。アウトプットの質を高めるため、開発以外の分野を横断し制作に携わる。Awwwards Young Juryとして審査員を務める。

2021年9月、MIMIGURIの中にエンジニア組織が誕生しました。

Takibiという名称のその組織は、「技術を磨くだけは不十分」であるとして、次のミッションを掲げています。

「エンジニアのカフェ・ゲルボア」——19世紀のパリで、印象派の画家たちが集ったカフェの名称を引用しながらTakibiが目指すのは、「新たな意味を育む場」。エンジニアにとって、テクニカルスキルは生命線です。だからこそ、技術を磨くことは前提としながらも、さらに「新たな意味」を探究する対話を日々重ねています。

Takibiはこれまで、MIMIGURIでは「コミッティ」と呼ばれる、技能を軸として集まるグループでした。しかし現在はエンジニア組織として生まれ変わり、新たな未来を見据えて活動し始めました。

一人のエンジニアが立ち上げたグループが、なぜ今組織として生まれ変わりを見せたのか。Takibiを構成する3名のエンジニアに、その変遷を聞きました。

エンジニア組織「Takibi」が向き合う、答えのない「問い」とは。

Takibiは、MIMIGURIの中で唯一のエンジニア組織となります。現在、Takibiが担っている役割について教えてください。

遠藤MIMIGURIにおける受託のコンサルティング事業や、CULTIBASEのような自社事業など、様々な事業においてエンジニアリング全般を担当しています。サーバー周りを担当することもありますが、現在はフロントエンドを中心とするメンバーで構成されていますね。

Takibiになる前は、技能提供を軸として集まる「エンジニアコミッティ」という名称のグループだったかと思います。どのような経緯があり、チームであるコミュニティへと変化したのでしょうか。

遠藤はじめに、MIMIGURIにおけるコミュニティとコミッティについての違いについてお話しさせてください。まずMIMIGURI内のチームは職能軸ではなく、内発的動機を軸に形成されています。近しい動機を持つ人が集まるので似た職能の人が集まりやすい傾向はありますが、実のところは混在しています。例えばデザインを主とするチームだけでも2種類あって、1チームの中にWebデザイナーもいればディレクターもいるし、イラストレーターもいる。僕のようなエンジニアもいます。それがコミュニティと呼ばれる、MIMIGURIのチームのあり方なんです。

対してコミッティとは、チームとはまた別に、機能を軸として集まるグループです。例えば、一時は企業広報活動を中心に担当する「PRコミッティ」というグループもありました。「広報活動を担当したい」という機能的な動機を持つ、リサーチャーやライター、デザイナーなど、複数の部署を横断したメンバーから構成されていました。エンジニアコミッティも同様に、エンジニアリングという技能を軸に、エンジニア間での情報共有や学習をさらに深めていくために構成されていたグループでした。

僕はもともと、MIMIGURI内のデザインチームに在籍しており、その合間でエンジニアコミッティの活動を行うような立ち位置でした。エンジニアコミッティを立ち上げたのも僕ですし、いつかはエンジニア組織を作りたいという思いもあったんです。とはいえ、技能提供という観点から考えると、MIMIGURIには優秀な外部パートナーのエンジニアもいらっしゃいます。だからこそ、MIMIGURI内にエンジニア組織があることにどのような意義があるんだろうと考えてもいました。

新しいメンバーが加わり対話を重ねていく中で、テクニカルスキルを学ぶだけではない、その意味を育む場所──エンジニア組織を作っていきたいという思いが醸成され始めたんです。その目標に向かって、対話がより深いものになっていきました。期間で言うと、直近の半年ぐらいの間のことです。

その変化が訪れたことに、何かきっかけのようなものがあったのでしょうか。

遠藤やはり新メンバーとして石山が入社したことが大きいですね。方向性が違うエンジニアが加わることで、対話や議論がより活発になっていきました。

その後、コミュニティとしてミッション、ビジョン、バリューを定めたことによって、自分たちの目指す方角がより明確に定まっていきました。Takibiは「テクノロジー×〇〇という掛け合わせによって、新しい意味を創造する」というミッションと、「エンジニアのカフェ・ゲルボワ」というビジョンを掲げました。「カフェ・ゲルボア」というのは、19世紀のパリにあったカフェの名前です。第一線を行く印象派の画家たちが集まり、毎週定例会を開いて議論していたというこの場について、クロード・モネは次のような言葉を残しています。

「際限なく意見を戦わすこうした『雑談』ほどおもしろいものはなかった。そのおかげで、我々の感覚は磨かれ、何週間にもわたって熱中することができ、そうして意見をきちんとまとめることができた。」『印象派の歴史』(ジョン リウォルド 著/角川学芸出版)より

まさに僕たちにもそうした場が必要だと思いました。テクニカルスキルを磨き、考察や検証を重ねながらも、対話や議論をすることで意味を育んでいく。この「カフェ・ゲルボア」をモチーフとしながら、チームが目指すコンセプトを明確にしていったことによって、自分たちが作りたい場や技術との向き合い方が見えてきたんです。Takibiが生まれてからまだ間もないですが、テクニカルスキルのあり方を対話する機会が増えてきているのは、コミュニティへ変わったことによる大きな進歩だと思います。

「Takibi」という名称の由来についても教えてください。

遠藤技術を磨く人が集い語り合う場として、そしてその思想を火になぞらえて共により燃え上がらせる場として「Takibi」と名付けました。

永井それまでにもこのメンバーで対話してきていたので、コンセプトについて3人の中では共通するイメージを持っていたんです。あとは「さあ、どんな名前にしようか」という議論をするだけの状態で、すんなり決まったなっていう印象でした。やりとりもSlack上だけでしたよね。

遠藤そうでしたね。チーム名という大切なものがSlackのやりとりだけで決定できたのは、それだけチーム文化が醸成されていたからだと思います。コミッティの時からこの3人で週1回のリフレクション会を行って、勉強会も月1回の頻度で行って。さらにはクォーターごとに全体の振り返りも実施していたので、お互いの技術に対する考え方も深まっていったんです。

石山リフレクションにも勉強会にも共通するのが「自分たちで知見を持ち寄り、それを共有して共通の資産としていく」という動きなんです。そのあり方を象徴し、伝えていくための最適なモチーフが「焚き火」だったなっていうのはありますね。

遠藤僕たち3人は同じチームですし、職能も共通しているんですけど、同じプロジェクトで仕事する機会って実はなかなか無くて。現在のMIMIGURIは、案件の規模にもよりますがプロジェクトごとにエンジニア1名というアサイン形式が多いんです。なので、各々で仕事しながらもその知恵を結集させるっていう意味でも、焚き火というモチーフがすごくしっくり来たんだと思います。

石山例えば、自分が新しい技術に挑戦した時に「こうやって作りました」と事例としてTakibiに共有すると、別のメンバーがそれを参考に、違う案件で取り入れてくれる。その中でまた新しい取り組みがあればそれがTakibiで共有されて僕自身に還元されて、チーム全体が成長していくんです。こんなふうに、点である個人の成長がチームという面での成長へと接続していく循環は大事にしたいですし、これからも絶やさずにいきたいですね。

ミッションについても、もう少し詳しく聞かせてください。Takibiが目指す「新しい意味」とは、どのようなものなのでしょうか。

遠藤これは、僕たちがずっと掲げ続ける命題なんだと思います。これまで対話してきた中で、やはりテクノロジーの力だけで新しい意味を生み出すのは無理なのではないか、という考えになっていて。何かを掛け合わせることで初めて、新しい視点を生み出せたり、人の体験を拡張できたりするのではないかなと考えているんです。

「体験の拡張」をわかりやすく例に出すと、XR(X Reality/VRやARなどの技術によって、仮想世界と現実世界を融合し新しい体験を作り出すこと)などがあると思います。ただ、それはあくまでも一例でしかなくて。その定義すらもしないようにしているんです。「新しい意味とは何か?」ということ自体を問い続けたいというか。

永井僕も同感ですね。このミッションはTakibiにとって、考えることを止めないための「目指すべき場所」であり、答えのない「問い」なんだと思います。

領域を技術だけに限定しない。多様な興味関心が、「テクノロジーの新たな未来」を生み出す。

続いて、MIMIGURIという組織におけるエンジニアカルチャーについてもお聞きできればと思います。石山さんは昨年MIMIGURIに入社していますが、入社前はどんな印象を抱いていましたか?

石山実は、あまり想像とかはしていませんでした(笑)。というのも、前職の会社ではエンジニアが自分一人という環境だったので、自分と同じ職能を持つ人が一つの組織の中に集まった時にどんなカルチャーがありうるのか、ピンと来なくて。ただ、MIMIGURIは個人が持つ内発的動機を会社組織として肯定してくれて、その動機から地続きのOKR(Objective and Key Result/目標と主要な成果を達成するための管理手法)を設定して、各々が責任を持ち管理していくという環境であるとは聞いていて。それは、エンジニアにとっても大変良い環境だなと思ったんですよね。

エンジニアだったら、「この技術を使いたい」「こういうものを作ってみたい」という興味や動機があると思うんです。案件に適した技術構成を考えたり、導入が必要な理由をクライアントへ説明したりすることは前提として、そういった技術ドリブンな提案を歓迎してくれる文化がMIMIGURIにあることはとても心強く思いましたね。

ちなみに、その他に入社の決め手となったことはあるのでしょうか。

石山永井がそうなんですけど、デザインなどの他領域も担うエンジニアがいることは大きな魅力でした。僕もゆくゆくは、Webサイトをデザインから作っていきたいんです。そのためにデザインの勉強もしているので、MIMIGURIなら自分の専門領域を拡大していけそうだなと思ったところはありましたね。

永井さんはTakibiだけでなく、もともと在籍していたFurnaceというコミュニティと兼務する形で所属されています。これはどんな経緯だったんでしょうか。

永井僕はどちらかというと、Takibiには“置いてもらってる”みたいな気持ちだったりするんですけど(笑)。経緯としては、コミッティを立ち上げた段階ではエンジニアが遠藤と僕しかいなかったので、その流れで自然に在籍している、というところですね。Furnaceを抜けることなく兼務という形を選んでいるのは、僕の中でデザインが主軸にあるからです。エンジニアリングとのバランスとしては“五分五分”な感覚ではあるんですけどね。

遠藤対して、僕は以前はGardenというクリエイティブのコミュニティに所属していました。本格的にエンジニア組織のあり方を考えたい、チームビルディングを行っていきたいという思いから、エンジニアコミッティがエンジニア組織として生まれ変わるタイミングで、僕はGardenを抜けてTakibi専属となったんです。

兼務する人もいれば、専属となる人もいる。在籍のスタンスが多様であるのはMIMIGURIらしさでもあると思います。

遠藤多様性は、まさにTakibiとしても大事にしていることですね。先ほど、ミッションについて「テクノロジーとの掛け合わせ」が鍵になるとお話ししましたが、それを実現するためにはデザインだったり映像だったり、エンジニアリング以外の領域への興味や関心がある方がいいんです。

石山Takibiのメンバーって、エンジニアリングという共通点がありながらも、やってることは結構バラバラだったりしますよね。領域を技術だけに限定しようとしないのは、MIMIGURIのエンジニア組織らしい一面だなと思います。

クライアントの期待とエンジニアの衝動が噛み合う瞬間。技術ドリブンな提案から生まれる新たなシナジー。

「Takibiらしさ」は、手掛ける仕事にも表れていると思います。MIMIGURIはBtoBのコンサルティング事業もあれば、研究活動もあり、組織ファシリテーションの知を語り継ぐ「CULTIBASE」を運営するメディア事業など、特殊で幅広い事業展開が大きな特徴であると思います。皆さんが手掛けた、あるいは現在手掛けている仕事の中で、エンジニアとしてやりがいを感じた案件について教えてください。

遠藤やはり、受託のコンサルティング事業のみならずCULTIBASEのような自社事業に携われることは大きいかなと思っていて。新たなプロダクトを生み出すにあたっては、長期的な視点での技術選定や、DevOpsのような、より高度なエンジニアリングが求められます。「プロダクトを成長させていくには?」「ユーザーのためにどういうことができるのか?」というUX(User Experience)やCX(Customer Experience)の観点からエンジニアリングを考えられるのは、大きなやりがいですね。難しさもありますが、そういったチャレンジもできるというのはやっぱり面白いなって思います。

永井僕も色々ありますが、エンジニアリングの観点からはあるエンターテインメント企業のCIリニューアルの案件ですかね。今、Takibiの中ではNext.jsをメインで使っているんですけど、僕が初めて受託案件で本格的に導入したのが、その時に開発したコーポレートサイトだったんです。

世の中に出ているNext.jsのリファレンスで一般的なコーポレートサイトを想定したものってまだまだ少ない印象で、そんななかでAtomic Designなどの設計思想を一部取り入れながら案件の規模感に合わせたチューニングを独自に行えたのが印象に残っているなと。そういった実験的な取り組みをできたことがとても良かったですし、アウトプットとしても良いものが作れたと自負しています。

Next.jsを採用した理由はクライアント側からの技術要件だったためなんですが、Takibiでもちょうど、Next.jsについてのナレッジを週次ペースで共有しあって学んでいた最中だったので、良い機会をいただけたなと思います。Takibiの中で初めてNext.jsを使ったのは石山さんでしたよね。

石山CULTIBASEをはじめ、今後のサービス開発基盤を整える必要があることはTakibiの課題として共通認識していました。Typescriptとの親和性や充実した情報の豊富さ、トレンドなども鑑みてNuxt.jsとどちらに腰を据えるか検討し、まずはNext.jsを選びました。どちらも優秀なフレームワークですが、サービス開発に関わる方々の中ではNext.jsがより高い人気を得ていように思います。また、ShopifyなどのEC系サービスのAPIと連携するNext.js Commerceがちょうどリリースされ、個人的にも触れてみたいと思ったところでもありました。

そして、最初に導入したのが東京大学工学部の「狂ATE the FUTURE」の案件でした。これは同学部に在籍する若い研究者の方々が衝動や未来を語り社会へ発信していくという動画メディアで、個人的な興味も社会的意義的も強い案件だったので関われて良かった案件です。

遠藤この事例をTakibi内で共有してもらって、そこから僕も永井もNext.jsを使っていくようになりましたもんね。ひとつの案件で導入しただけで終わってしまうのではなく、Takibi内に技術が根付いたところは、とても良い循環だなと思います。もちろん、たくさんの勉強や共有をしてくれた石山くんの頑張りがあってこそですけどね。

石山あと、こういった技術選定を任せていただける案件であったこともありがたい部分でした。サイトの規模としては大きなものではないですが、MIMIGURIとして今後も併走していく案件だったので、今後使っていきたいフレームワークを導入するには良い機会でした。

確かに、挑戦したい技術があったとしても、実案件ではなかなか取り入れられないというケースもありそうですね。案件の目的や性質に適した技術選定は前提としながらも、クライアントからの期待とエンジニアの衝動が噛み合うことで初めて生まれるシナジーのように思えます。

石山僕、入社後の最初の案件から既にそんな感じだったんですよ。ayatoriでも何度か話題に挙がっているSmartHR社のコーポレートサイトを開発した事例がそうなんですけど、初めて3Dのモデリングに挑戦できた案件だったんです。

石山ファーストビューで3Dアニメーションを大胆に使うWebサイトなので、フロントエンドの実装上でもそういった演出をしよう、という話になったんですね。そこから「3Dのモデルも自分で作って実装してみようかな」となり、挑戦してみたんです。それまで触ったこともない「Blender」という3Dソフトであれこれとモデリングを試してみたり、作ったモデルはWebGLの技術で実装してみて、印象の違いを確かめたり。自分で手を動かしながら3Dモデリングとフロントエンドの実装を並行して進めていくことで、演出の細かいニュアンスを検証できました。動くものはやはり人の注意を引くので、Webサイトの情報や機能を邪魔しないミニマルさにはこだわりました。結果的にも、コーポレートサイト上の演出として適切なバランスが実現できたのではと思います。

様々な案件に携わるからこそ、技術探索や挑戦の機会も生まれやすいのだろうなと思います。その他にも、MIMIGURIではコミュニティの探索活動を推進し、資金を提供する「PLAYFUL FUND」という制度がありますよね。挑戦したいことを発表し、全員で投票して決まった資金額がコミュニティに提供されるという制度ですが、Takibiの探索活動は社内からたくさんの支持を得ていたように思います。

遠藤本当に嬉しかったですね。年2回実施されるうち、2021年の上期では「スクールへ通ってWebGLの技術を学びたい」「新しい技術を試して研究するためにAWS(Amazon Web Service)やGC(Google Cloud Platform)などのクラウドを活用したWebアプリケーションの開発手法を探索したい」といった希望について、多くの投票をいただきました。

石山WebGLを改めて学びたいと申し出たのは僕でして、その資金で春から秋にかけて実際にスクールに通い学ぶことができました。PLAYFUL FUNDのような自分がやってみたいことを発表する機会があり、肯定してくれる仲間がいるというのは、とてもありがたいことだなと実感しましたね。

遠藤エンジニア以外の方でも興味を持って耳を傾けてくれたり、僕たちの衝動を個人としても組織としても肯定してもらえたりするのは、Takibiにとって追い風にもなっているのを感じます。今後、MIMIGURIに技術やテクノロジーの面から価値をアドオンしていくことがTakibiの役割の一つになると思っているので、新たな仲間も積極的に迎え入れて、さらなる成長を目指していきたいですね。

Takibiが一緒に働きたいと思うのは、どんな人ですか?

遠藤「技術に対する衝動があり、葛藤している人」でしょうか。エンジニアにとっての「葛藤」って、やりたいことや作りたいもの、そういった衝動があればあるほど、当然のように生まれてくるものだと思うんですよ。わかりやすい例を挙げると、「新しいことを学びたいのに勉強する時間がない」とか「モダンな技術に挑戦したいのに機会がなくて、レガシーな技術しか身につかない」みたいなものですね。僕たちはそういった衝動を肯定しますし、うまくいかない時の葛藤にも共に向き合って解決していきたいと思うんです。

石山MIMIGURIって、「やりたいなら、やってみれば?」というところで終わらないんですよね。PLAYFUL FUNDもそうですが、全員が衝動を肯定してくれるし、投資までしてくれる。相手の力となるようにGiveをする、そういう営みが当たり前に行われているように思います。

永井この「Giver精神」って、MIMIGURI全員が大事にしていますよね。よくある話として、「プロジェクトマネージャーとデザイナーとエンジニアが対立してしまう」みたいな構図ってあると思うんですよ。もちろん、MIMIGURIでも意見が分かれることはあるのですが、そこから対立することがないんですよね。目的に立ち返りながら対話や議論をして、相手を思いやるGiveをする。そうして互いにGiveをし合うことで持ちつ持たれつな関係性が築かれていく、結構稀有な組織体系なんじゃないかなっていうふうには感じています。

エンジニア組織においては、どのようなスキルを有するのかも大切になってくると思うのですが、具体的なスキル要件ってあったりするのでしょうか?

遠藤もしエンジニアとして活躍したいと思ってくださるなら、Next.jsやNuxt.jsなどコンポーネント指向のフロントエンド開発の経験、Webサービスやアプリケーション開発の経験を持ち合わせている方などですかね。ただ、Takibiに迎えるメンバーについては極端なことを言ってしまうと、「エンジニアでなくてもよい」とも思っていて。例えば、エンジニアリングにとても関心が高いデザイナーやプロジェクトマネージャーの方とかいらっしゃるなら、大歓迎です。繰り返しになってしまいますが、Takibiはテクノロジーとの掛け合わせを大事にしているので、技術だけに捉われないで領域を広げていきたいんです。永井がそうであるように、他のコミュニティと兼務したりという方法もありますしね。やはり「衝動と葛藤」というところに尽きるのかもしれません。

永井「やりたいことを持っている」っていうのが、本当に大事で。誰しもそうじゃないか、って思われるかもしれないんですけど、MIMIGURIのメンバーが持つ「やりたいこと」の内容って、難易度が高かったり、時には酷な道だったりするんですよ。それくらい強い内発的動機や衝動を持つ人間が集まっている組織なので、そういう方に来ていただけると、すごく活躍いただけるんじゃないかなと思いますね。


技能を軸として集まっていたグループから、新たな意味を育むコミュニティへ。

エンジニア組織として新たな歩みを踏み出したTakibiは、事業が拡大し続けるMIMIGURIで、エンジニア組織としての存在感をますます高めようとしています。

そう、例えば風が吹くと火の勢いが増すように。Takibiもまた、追い風のもとで衝動を燃え上がらせながら、大きく成長しようとしています。

エンジニアリングに関する衝動を持ち、共に焚き火を囲んでみたいと思う方は、ぜひ一度私たちとお話してみましょう。

  • Writer

    田口友紀子